「あの、数馬さん」
「なんだ?春哉」
「私達の生きている時代って江戸時代っていう設定ですよね?」
「そうだな」
「それにしては時代に忠実じゃないですよね?この作者」
「言われてみればそんな気もするが……」
「だって、陰間の描写なんてホントにテキトーですよ、この人」
「たとえば?」
「そもそも陰間って身請けできるんですか?遊女はできましたけど……」
「……それを言っちゃ話が進まんだろうが。たとえ捏造でも、もしできないままだったらこうして俺とお前が一つ屋根の下に住むこともなかったんだぞ!少しは作者に感謝しろよ」
「そうはいっても……。考えてみれば同じ花街に陰間茶屋と遊女小屋が一緒にあるっていうのも……あ、あと、いくら高級陰間茶屋だからといって、芸事なんてやらせるんですか?正直あんまり必要じゃないような気がするんですよね」
「すぐに剥いてヤっちゃうから?」
「下品ですよ、数馬さん!!」
「だってそうじゃねェか」
「……あと、数馬さんのコトだって」
「俺のこと?」
「数馬さんっていわゆるフリーターじゃないですか。道場で師範代として働くなんてできないでしょう、普通」
「師範代ってのは普通は腕を認められた門弟がつとめるもんだからな。給金なんか出ねぇような気がするが」
「でも数馬さんはお師匠さんのご厚意で給金まで頂いているという設定なんでしょう?」
「俺、なんかめちゃくちゃ情けない奴じゃねェかよ」
「事実、そうでしょう?」
「…………」
「というわけで第一回・出演者対談はいかがでしたでしょうか?数馬さんが戦闘(?)不能に陥りましたので今回はこれにてお開きにいたします。次回からは豪華ゲストをお迎えしてお送りいたしますのでお楽しみに!!」
「……俺らって豪華じゃないのかよ……」